洋楽

隙間にて

年に一度くらい、ニール・ヤングの新しい映像はないかと探してしまう日がある。変わらずに活動を続けている、更に妖怪化した姿を見ていたい。載せた映像は10数年前のものだが、すさまじい熱狂だ。音楽には人を鼓舞し動かす力がある。デヴィッド・ボウイのス…

最高の一日

私たちはせっせとゴミの分別をしている。しかし再生されるプラスチックごみは少なく、大半が海外に運ばれる。“プラスチックの村”ではそれを更に分別して金に変えられるものを売り、生計を立てている人たちがいる。そこでも使用できない大量のプラスチックは”…

深夜の散歩

ついこの間まで暑さと蚊にまいっていた休日散歩だったが、あっという間に日が暮れるのが早くなり、今度は夕暮れの北風が堪えるようになった。散歩の愉しみは非日常にある。街は変貌を続け、一服しながら缶チューハイを飲んでいる老人が安穏としていられるよ…

FREE WORLD

涼を求めて散歩をしていると、突然工事中の巨大な直線道路が現れる。付近には新しいコンクリートのハコモノが建てられていて、歩いている人の姿はない。よく見る光景だ。そしてエアコンなしでは生きられない国になっていく。この国のエアコン設置率は92パー…

GOD

世界宗教地図を見ると、無宗教という国は少ない。ほとんどはユダヤ教、キリスト教、イスラム教という一神教の国だ。 この国では宗教とは無縁の人が多いように見えるが、多くの人は代々の墓のある寺の檀家であったり、近くの神社の氏子で祭りに参加をしていた…

21c

『小説は反社会、反道徳、反文学、反現実の反宇宙であるべきだ。それを読んだがさいご二度と、完全にはもとの正気の自分には戻れなくなってしまう、そんな妖しの黒魔術、悪夢を見るための阿片が私はほしいのだ。』『私にとっては小説とは、こういうものであ…

無能

昨年発行されたミュージック・マガジンの”ミュージシャンが選ぶ生涯の愛聴盤”という特集を見た。52人のミュージシャンがそれぞれ5枚を選んでいるのだが、その中の二人が”The Velvet Underground & Nico”を選んでいた。アンディ・ウォーホルのバナナのジャケ…

ノマド

すぐ近くの川沿いに巨大な建造物がずっと建設中だった。何になるのだろうかと眺めていたが、先日郵便受けにアマゾンの作業員募集のチラシが入っていた。テレビのアマゾンのCMでは70歳の男性が笑顔で『生きがいを見つけました』と語っている。この国の経済も…

シガー・ロスの秋

凶暴な夏が終わり、ようやく秋がきた。若い頃から、ただでさえ暑苦しい青春のようなものは耐え難かったのだが、今ではビールを飲んで歩けば爽快感はまるでなく、ただ気持ちが悪くなるだけの暑さなのだ。青春には何でもあるが、何もない。年をとれば何もない…

歩く

ETVで谷口ジローの漫画が原作の井浦新が出演している”歩くひと”を観た。何でもない、誰もいないような場所をただ歩くだけという内容なのだが、そんな普通の事が難しくなった年だった。都心から離れると、人の集まる施設に車で移動する人がほとんどで、歩くひ…

Creep

近所の八重桜が綺麗に咲いている。休日になると下町散歩をしていた頃があった。ソメイヨシノの頃は神楽坂から江戸川橋、神田川を歩いて都電に乗り、車窓から桜を眺めていると飛鳥山が見えてくる。墨堤でぼんやりと桜を見上げていると、くわえ煙草のご隠居や…

tell me

ラジオから”tell me”という声が聴こえてきた。その人は”unravel me”とも言っていた。もし僕にその言葉が向けられたなら、まったく同じ言葉を相手に返すだろう。誰にも解明なんかできやしない。 長年の黒木華のファンなので、『凪のお暇』というドラマを観た…

君の友だち

店を始めてからまったく行くことがなくなってしまった古本屋だが、やめてからは月に一度のぞいてみるようになった。半年くらい前だったろうか。古本屋を巡り酒も入った帰り、最終電車の時間が迫っていて走っていると、画家のSととある駅前でバッタリと出会っ…

LIVING WITH WAR

世界はヤンキー化しているが、知性に勝る経験値を持つ人がいるとはとても思えない。この国の野党をみれば、民進党など一刻もはやく消滅してほしいとさえ思うが、鳩山由紀夫の言ってきた事は間違ってはいなかった。石橋湛山の「小日本主義」「日中米ソ平和同…

文学青年

平日の昼間の店には、健康の問題や職場の都合で仕事をやめたお客もけっこういた。時間潰しには丁度よかったのだろう。そしてそういう職場は決まって保険や年金などの社会保障がまったくないのだ。「で、これからどうするんですか」と聞くと、皆が「まあ、な…

恋は愚かというけれど

猫の頭を撫でながら冷酒を飲んでいると、深夜のラジオからジャジーな曲が流れてきた。いい気分です。

風に吹かれて

『アメリカ最大の公共事業は戦争である』 内政がどうにもならない時、”戦争の危機”を煽るのはどこの国も同じだ。恐怖は従属と虚勢をうむ。一旦、精神の奴隷になれば、批判は権力には向かわず、同じ市民を監視し攻撃するようになる。自由という風向きが変わり…

フリーワールド

Rockin’in the Free World 歌詞 ますます夜型の生活になっている。深夜12時過ぎ、そろそろパソコンを閉じて一杯やろうと思っていると、radikoからニール・ヤングの”Rockin’in the Free World”が流れてきた。トランプが米大統領選挙の出馬の際に使ったという…

DAVID BOWIE

デヴィッド・ボウイのLP「屈折する星くずの上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」は発売された頃に確か友人に借りたと思う。あの当時の流行りの言い回しだが、陳腐な言葉も過ぎ去ればまた新鮮になる。踊ったり、拳を上げたりする音楽が嫌いだった。薄暗…

No Face , No Name , No Number

ブライアン・フェリーピート・タウンゼントトラフィック No Face , No Name , No Numberで良いのだが、社会がそれを許さない。

COME ON DIE YOUNG

Punk RockCody モグワイPunk Rock 歌詞

ROCK IS

美術手帖が「ROCK IS」という特集を組んだのは1970年の事だ。「変革の担い手たち」という特集を組んだのも同じ年だったように思う。「変革の担い手たち」は美術だけでなく音楽文学演劇漫画、その他のさまざまなジャンルの新しい表現者たちを特集したものだ。…

パリの空の下

ジュリエット・グレコ想い出のサンジェルマン

Give Peace A Chance

革命のジョン・レノン平和を我等に何度でも言うよ。

ブライアン・ウィルソン

ラブ & マーシー 終わらないメロディー ブライアン・ウィルソン ソングライター ザ・ビーチ・ボーイズの光と影 ブライアン・ウィルソン町山智浩「 ラブ & マーシー」を語る