風に吹かれて


『アメリカ最大の公共事業は戦争である』

内政がどうにもならない時、”戦争の危機”を煽るのはどこの国も同じだ。恐怖は従属と虚勢をうむ。一旦、精神の奴隷になれば、批判は権力には向かわず、同じ市民を監視し攻撃するようになる。自由という風向きが変わり、”自己責任の不健康”を異様に排除する風が吹き始めたのは90年代の終わり頃だったろうか。それは”お国の役に立たない”ものを排除する戦前戦時と変わらない。そして今歴史は繰り返し、”共謀罪”という風が退路をも絶ってしまうのだろうか。