利己的遺伝子


福岡伸一が「人は長い進化の末、遺伝子の呪縛から解放された生物だ。人は自由であっていい」というようなことを語っていた。生物学の論争には興味もない。ドーキンスの利己的遺伝子を基にした竹内久美子著作も痛快なものだった。人類の歴史は利己的遺伝子の戦略に踊らされていたにすぎない。遺伝子の戦略を知ることで、人はようやく”生きる意味”や”人生の目的”という呪縛から解放されたと思わせてくれたのだ。人は何かになり、何かを排除するのではなく、何者かから自由になれる存在であると信じたい。