真夜中


近頃の休日の夜の締めは日本酒に、リリーフランキー指原莉乃のテレビ番組”真夜中”だ。先日は新宿二丁目のブックカフェを訪れていた。ゲイ文化に関する書物を集めた本棚には、三島由紀夫中井英夫塚本邦雄稲垣足穂といった作家の名前と名もない男たちの裸があった。過剰な”正義”依存症の時代だ。異なる価値観は徹底して排除し、厄介な問題はないものとして無視を決め込む。しかし誰にでも確実に死は訪れるし、家族や国家の形態、あるいは生物としての機能さえもまったく変わってしまう未来もありえるのだ。街は正気ではない”正義”で溢れている。どんな時にもただ、解放区としての真夜中の”闇”は変わらずにあってほしい。