渚にて


テレビをつけると女性代議士のどうでもいいような問題がまた垂れ流されていた。そして今日は、同じ方向を向いているこの国の総理と都知事の顔が画面に映し出されていて気分が悪くなる。しかし、NHKスペシャルが取材した「沖縄と核」のような問題が報道番組で語られる事はまずない。キューバ危機の頃、沖縄には地球全体を破壊できるほどの1300発もの核弾頭が持ち込まれていた。核弾頭はミサイルに装着され、いつでも発射できる臨戦態勢になっていたが、点検中のミサイルが水平に誤発射され、那覇の沖合に落下した事があった。幸いにも不発だったので、ミサイルは極秘に回収されたのだ。当時の米兵の証言では、核戦争は必ず起こると皆が感じていた。もし誤発射に他の国の反撃があり、核弾頭の保管庫に着弾するような事があれば、沖縄は世界地図から消えていただろう。この国には多数の原発があり、サリン事件のようなテロもあり、自然災害は毎年のように起こっている。危機のない時代などあった事はないのだ。あからさまに危機を煽るのはいつの時代もどの国でも、為政者の保身と欲望にすぎない。人はさまざまな社会制度や宗教など、生存のためのシステムを創りだしたが、その歴史は虐殺と繁栄の繰り返しだ。資本主義も共産主義も幻想だった。今、人は貨幣の奴隷になり、そのあげくにこの地球上には8億もの飢えた人がいる。生きる意味を思考し続けて尚、人は自滅していく生物なのだろう。人は満たされても幸福ではなく、満たされなければ暴発する。栗本慎一郎さん、私はもうとっととパンツを脱いじゃいましたけど・・・。それが、何か・・・?



(2005年/総務省製作)

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