大道芸


人は解釈を求める。そこに意味と様式美があれば作家性が生まれる。”ギリヤーク尼ヶ崎”が求めるのはそんなものではなく、青春の捨て身のようなものだ。『意味不明・理解不能』の暗黒、投げ銭だけで生き続けてきて、路上に死んでいきたいという男の凄みがある。Eテレのドキュメンタリーで久しぶりにその姿を観たが、年老いてパーキンソン病になり体が動かなくとも、変わらない凄みが伝わってきた。