ケ・サラ


直射日光の中をビールを飲みながら歩いていると脱水症状になる。暑さを逃れて木陰へと行けば蚊やダニに襲われる。夏が好きな人はエアコンの効いた部屋で、白い砂浜の画像を見ながら夏らしい音楽を聴き、冷たいカクテルでも楽しんでいるのだろう。75億人のすべてが快適な暮らしができればよいが、その時はエネルギー消費の加速度的な増大による環境悪化でドームの中での生活という事になるのだろうか。
夏の真夜中には風が吹き、冬の真夜中は北風もやむ優しい日がもどってほしい。エアコンの効いた場所ではなく、ワンカップを片手にただ歩いていたいのだ。暑い部屋で憂歌団を聴いていた。彼らのライブには3回行ったことがあるが、木村くんは大阪の公園と酒がよく似合う。あんなにうまそうには飲めないけれど、月明かりに照らされた公園のベンチで飲みながら、終末はゆっくりと静かに訪れてほしい。あと一杯だけ、などと言いながら。どうなる?どうにかなる!