FOREVER YOUNG


店を始めた頃、店を開ける前に近くの珈琲店でゆったりと一服するのが常だった。それから何年か経った頃だ。なんとなく居心地の悪さを感じ始めていたある日、珈琲店の客だったバイク乗りが「信号待ちの路上でくわえ煙草をしていた男の煙草をもぎとり踏み消した」と笑いながら語っていた。”規則は破るためにある”はずだったバイク乗りが、取り締まる側にいった。”規則をつくる側を監視”するのではなく、”市民が市民を監視”する暗黒の社会がくるのではないかと思ったが、それは急速に進んでいる。