春画


昨年の秋は永青文庫で「春画展」が開催された。今年の秋は原美術館篠山紀信の写真展「快楽の館」が開催される。 江戸の春画春本はワ印(笑いのワ)、閉塞的な社会状況を笑い飛ばすためのものだった。同調圧力が強まり、全体主義の風を感じる今こそ、権威や権力を笑い飛ばしたい。『あらゆる性的倒錯の中で、純潔こそがもっとも危険なものである』、バーナード・ショーの言葉だ。オリンピックでは福原愛にもらい泣きをしたりもしたが、彼の『人類から愛国主義者をなくすまでは、平和な世界は来ないであろう』という言葉も思い出した。