FAKE


町山智浩「FAKE」を語る
危険な純粋さ レヴィ

正義ほど怖いものはない。そして絶望的なことに、世界中のたいていの人間は自分を正しいと思っている。正義のための(言葉の)暴力があり、平和のための(正義の)戦争がある。この国にもJ-P0Pの歌詞のようなポピュリズムを煽る単純な言葉が溢れかえっている。その異和感を排除するには、逆の立場で物事を考えてみるしかない。ヘイトとはアイデンティティではなく、自己否定なのだ。